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外国での撮影機材の効果的活用法

せっかく高いお金と貴重な時間を使っていく外国ですから、記録に残しておきたいのが人情というもの。しかし、重すぎる機材はかえって旅の重荷となります。そこで、「いかに効率よく機材を持っていくのか、何をどう活用するのか」いろいろ悩んで試行錯誤した作者の経験を少し紹介します。

ビデオカメラ編

ビデオカメラのメリット 何と言っても動画+音声が記録できるのが最大のメリット。現地の臨場感、人々の会話、街の雑踏の雰囲気はビデオカメラで記録するのがベスト。日時が記録できる機種では、後で旅の流れを振り返る際にそのデータがとても役に立つ。
ポイントはバッテリー 大きな問題は「バッテリー」。切れたからと言って乾電池で代用できる機種はもはやほとんどない。充電器を持っていき、現地で充電すればいいのだが、予備のバッテリーを是非用意していきたい。
充電器をチェック 日本の電気は交流100V、周波数は60/50Hzだが、世界各国でそれぞれ異なった電圧・周波数を使っている。ただ、その範囲は100V〜240V、周波数は50/60Hzなので、充電器にそれが明記されていれば、世界のどこに持っていっても使えることになる。ちなみに、現在市販されているビデオカメラではほとんどこれに対応していると言って良い。
アダプターを購入しましょう いくら充電器が対応していたとしても、それだけではダメ。コンセントのプラグの形状が各国バラバラなのである。主な種類だけでも、BF,B3,B,C,SE,Oなど6種類ほどある。自分の渡航先にあわせて、このプラグアダプターを購入しなくてはならない。(\300〜\3000程度)なお、成田の売店にも売っている。
デジタルカメラを兼ねる 今やビデオもデジタル時代。以前のVHS-Cや、8mmの時代にはできなかったのがこれ。ビデオカメラなのに、パナソニック・ビクターなどなら「SDカード」、ソニーなら「メモリースティック」に静止画像を取り込むことができる。言い換えるとデジタルビデオカメラは「ビデオ+デジカメ」とも言える。以前は静止画質もあまり良くなかったが、1.5Mpixelなどかつてのデジカメを凌駕する画質を持つ機種が普通になっている。
テープは多めに 先進国ならまだしも、途上国を旅するときにはテープは是非多めに持っていきたい。物価が高い日本だが、ビデオテープなどはやはり日本の方がやすい。特にminiDVテープなどは一本3000円以上する国もザラ。

35mmカメラ編

やはり定番 作者の個人的見解なのだが、今現在、旅に最適なのは「普通の35mmフィルムを使うカメラ」ではないかと思っている。現像が必要だったり、すぐに見られなかったりと不便はあるが、一週間以内の短い旅は別として、やはり機材としてベストだと感じる。
画質面で有利 いかにデジタルカメラが進化したと言ってもたかが、500万画素。それに比べ一般の35mmフィルムは1000〜2000万画素あると言われている。誰もが自分の写真を大きく引き延ばすとは思えないが、一生に一度しかとれない写真は、やはり高画質で撮りたいと思う。
現地調達可能の強み ここが、一番の強み。フィルムもそして電池も、多くの国で現地調達が可能だというのが、この35mmフィルムの最大の強みである。有る程度長期間旅をしていると、予定していたフィルムが終わってしまうことがある。また、電池が切れてしまうこともある。そんな時、35mmカメラなら、たいていの国のカメラ屋にいけば何とかなる。
一眼レフは レンズと本体が分れる大きなカメラ、厳密に言うと、レンズを通した光が直接のぞけるカメラは、しっかりとした撮影には欠かせない物である。重くて大きいのが問題だが、有る程度の写真を撮りたいときにはどうしても必要になる。
コンパクトカメラの強み 旅に最適な小さなカメラ。いわゆるパカ○ョ○カメラも役に立つことは多い。その小ささを生かして、そっとポケットに忍ばせてささっと撮ることができる(治安の悪い国にとっては大切なこと)。そしてもう一つは「私を撮ってください」とお願いできること。
デメリットも 空港のX線荷物検査機で、フィルムがダメージを受けるのではないかと心配すること。防護バックにいれればまず大丈夫だが、昨今の警備強化の風潮で、気になるポイントである。
APSの落とし穴 新写真システムAPSは小さく、途中交換も可能など画期的なシステムである。ただし海外での(日本でも?)知名度は高くなく、フィルム探しに苦労する場合も多い。

デジタルカメラ編

最近の定番 出荷ベースでデジカメが普通のカメラを越えたというニュースも当たり前の時代。景気が悪くても比較的好調なデジカメ産業。お手軽、便利ということで、ここ数年の大ヒットアイテムである。
デジカメのメリット 何と言ってもその場で画像が確認できること。そして現像・焼き増しといった作業がいらないことが何よりもウケている。パソコンに取り込むのも一瞬で、こういったホームページを作るときにも無くてはならない存在である。
問題1.メモリー 大きな問題はメモリーカード。どこかに保存し消去すれば何度も使えて便利なのだが、海外に出かけていて、どこにも保存できない時とても困ってしまう。メモリーの値段は毎年劇的に落ちているが、それでも128MBを何十枚も買うヒトはいないだろう。画質を落とせば記録枚数は増えるがせっかく撮るなら良い画質で・・と思うのは私だけだろうか?
問題2.バッテリー デジカメは非常に電気を乱費する。構造的に言うと液晶ディスプレイのバックライトが諸悪の根元らしい(光の透過率は1割以下なんだと)。なので、カメラのくせにビデオ並みの電力を必要とする。上のビデオカメラ編と同じ対応が必要になる。
撮った画像の
現地での処理方法
メモリーカードを大量に買えない場合、「現地からインターネットで送ってしまう」という手がある。ただし、ネットカフェのパソコンにどうやって画像を送るのかといえばFDぐらいしか方法が無いし、そもそもFTPで送ることができなければ、メールに添付するしか方法がないが、メールボックスの要領は限られているし・・・、と少々問題が多い。あっもちろん短期で帰国し、手元のメモリーカードで十分、というヒトは関係ない話ではある。
ノートパソコンを持っていこう デジカメを活用する最大の方法はこれである。できるだけ小さなノートパソコンを持っていってしまおう。リブレットやバイオのC1などなら軽くてとても便利そう。デジカメのデータを撮ったその日のうちにパソコンのハードに落としてしまえばいくらでも撮ることができる。まさに最強の方法である。ただし、ノートパソコンのバッテリーのコトを考えると、こちらもアダプターが必要。なんてコトをやっていると荷物は際限なく増えていく・・・。