トップ > 旅の技術 > レンタカー実践例 > ナミビア 三菱 ASX (RVR)

レンタカー実践例 ナミビアで 三菱 ASX (日本名RVR) を借りてみた        

レンタカーを借りたわけ
”世界最古の砂漠、ナミブ砂漠”の存在を知ってから、いつかは行きたいと思っていました。それがなんとか実現しそうになったとき、そのアクセス方法のなさに非常に困りました。ネットを探すと、ツアー会社が何社かあり、首都からの往復ツアーを出しています。2泊3日、移動食事付きで一人7万円ほど。一見高そうですが、その移動距離とツアーの希少性からすればそれほど高額なツアーではないのですが、チビ付き4人ファミリーで動く我が家にとっては30万円弱かかります。でも、それ以外に行けそうもないし・・・と悩んでネットを見ていたらレンタカーを使って旅をしている方のブログが目に止まりました。しかし、どなたのものを見ても「危険だよ」「事故率は高い」などと書いてあります。それでも、検索したツアー会社にメールをして、見積もりを頂いたのですが、値段の高さに加え、メール返信のレスポンスの悪さに心配していたこともあり、多少の冒険心を含めて、「車で行ってみよう!」ということにしました。
感想
結論からいうと、とても良い経験になりました。ナミブ砂漠の景色を好きな場所で、好きな時間に楽しめましたし、数多くのナミビア人の方とも仲良くなりました。砂漠への行きと帰りで全く違うコースを通ったことにより、ナミビアのいろいろな地方を感じることもできました。
 ただし・・・。自分のスタイルを他の方にお勧めできるのか?と聞かれると自信がありません。何よりも自分は乾季(日本でいえば夏、8月)に訪れたので道路事情が良かったこと。またポータブルナビが使えたことなどが幸運だったように思います。考えてみれば、ツアーで一人7万円も取るのは、それなりにリスクもあり、準備も大変という意味合いもあると感じます。また最近、レンタカーを利用した外国人の事故も多いと聞きます。もし、レンタカーを使われる場合は、慎重な上にも慎重な計画・運転をされることを強くお勧めします。
【ナミビア ウィントホック空港のEuropcarオフィス】
首都ウィントホック空港のEuropcarオフィスです。予約時、サイトには21:00まで営業と書いてあったのに19:00に行ったら既に閉店準備寸前で、システムすら落ちていました。自分は旅の途中で予約をしたので「予約確認書」の紙を持っていなかったのでノートPC上の画面を見せて「これでなんとかしてください」と相談しました。結果的にスタッフが持っていたUSBメモリに、予約画面をPDF化したファイルを入れて、なんとか借り出すことができました。
【ナミビアの地図】
海外ドライブで必須なのが地図。場合によってはレンタカー会社でもらえることもありますが、ここのEuropecarでは地図をもらえませんでした(自分の印象で言うと6:4でもらえないことが多いです)。この地図はナミビアにくる途中、南アフリカ・ヨハネスブルクの空港で買ってきたものです。買って来て良かったです。
【ナミビアの地図】
もし、可能であれば地図は複数あると良いでしょう。この地図で約1200円、と決して安くはないのですが、異国の地を自由に動くには必須です。モバイルでインターネットが確実に使える環境(というか契約)があることが確実であればネット端末だけで動けるかもしれませんが、海外で携帯契約や携帯電波が届くか不明な場合が多い個人旅行では、自分が動く情報のための投資はケチってはいけないと感じます。
【予約確認者】
今回の予約確認者+鍵入れ。この時、事故・盗難時の連絡先を必ず聞いておきましょう。営業時間外の連絡先も必須です。
【ユーロップカーの粋な言葉】
車のバックミラーにかかっていた言葉。「来店時は顧客、だけどドライブのあとは友達に」。なかなか気の聞いている言葉だな、と思いつい紹介してしまいます。実際にナミビアの人たちはすごく良い人たちで、このEuropcarのスタッフも初めから友達のようにノリの良い人たちばかりでした。
【三菱 ASX (日本名RVR) GA3W型 】
これが今回借りた三菱ASX。日本ではRVRとして販売されています。これを見たとき「おお、四駆だ!」と思わず叫んでしまいましたが、スタッフに「残念でした。2駆だよ」と言われてしまいました。
【三菱 ASX (日本名RVR) GA3W型 】
普段は駆動方式にそれほどこだわらないのですが、”砂漠に行く”ことが目的のナミビアでは、4駆のほうが絶対有利なのです。でも、ちょうど4駆が出払っていて、しかたなく、2駆を予約したのです。先出のお兄さんたちにその心配を言うと「大丈夫、特に今は乾季だから道もいいし」とのこと。
【三菱 ASX (日本名RVR) GA3W型 】
そうなのです。自分が訪れたのは乾季でした。これが雨季になれば道路が冠水、水没し、かなり大変なドライブになるらしいと、いろいろなサイトに書いてありました。結論から言うと、確かに道は良く、2駆で十分でした。
【三菱 ASX (日本名RVR) GA3W型 】
車内です。安心・安全の日本車の設計です。やはり日本の車は何に乗っても全てが使いやすく、きちんとつくられていますよね。本当にすごいと思います。
【三菱 ASX (日本名RVR) GA3W型 】
ハンドル回り。しっかりしたハンドリングの車でした。やや車高が高いにも関わらず、カーブでもどっしりとした挙動で安心して曲がれました。ややアンダーのハンドリングも適当でとても良く、フロントヘビィのはずなのにそれを感じさせないほど良く曲がり、よく進みました。最近の車ってみんなこんなにいいのかなぁ。
【三菱 ASX (日本名RVR) GA3W型 】
メーターです。さすが輸出仕様、240km/hまで刻んであります。ODD計が5000km台って、ほとんど新車です。
【三菱 ASX (日本名RVR) GA3W型 】
アウトランダーのコンポーネンツで作ったらしいのですが、なかなか良いプロポーションだな、と感じます。
【三菱 ASX (日本名RVR) GA3W型 の 4B11 エンジン】
ガソリンエンジンは色々な国向けに2000cc、欧州仕様で1600ccがあるようですが、良くわかりません。トルク感と走りのよさからすると2000ccのような気がします。
【三菱 ASX (日本名RVR) GA3W型 の 4B11 エンジン】
2000ccならば、「4B11」というエンジンになり、 113 kW(154PS)/ 6,000 rpm 、198 N·m(20.2kgf·m)/ 4,250 rpmという使いやすいエンジンのようです。
【三菱 ASX (日本名RVR) GA3W型】
バッテリーに日本語発見!。この車を製造しているのは愛知県岡崎市にある名古屋工場と、アメリカのイリノイ州、インドネシアのジャカルタ、ブラジル、中国らしいのですが、右ハンドルは日本だけなので、もしかすると日本製なのでしょうか?
【南アフリカナンバー】
ナンバーを良く見ると、南アフリカナンバーでした。ここはナミビアなのに・・・。登録地はハウテン州(Gauteng)。首都ヨハネスブルグのある州、日本でいえば東京ナンバーってことです。
【砂で真っ白】
未舗装道路を100km/hで何時間も走るので、あっと言う間に真っ白。せっかく新車なのに・・・。
【首都近郊にて】
首都、ウィントホックです。ドイツが宗主国のナミビアは都市計画もしっかりできていて、道路もしっかりしています。わかりやすく、走りやすい道です。
【ナミビアの幹線道路】
道路のうち、舗装されているのは、本当に主要な幹線道路のみ。日本でいえば「東名・名神だけが舗装」という感じでしょうか?地図で見ればかなりしっかりした幹線道路なのに、実際はこんな感じの道路です。こうやって見ればほぼ平らですが、走ってみると結構でこぼこしています。
【ナミビアの幹線道路】
「ナミビアで車を借りるときはスペアタイヤ2本オプションをつけるべき」と書いてあるブログもありました。借り出し時にそれを言うと「手持ちがないからだめだなぁ」と言われました。でもこんな道を100km/hで、数百キロも進むのですから、スペアタイヤが1本で足りないこともあるわけです。
【ナミビアの幹線道路にある木】
ナミビアで大切なのが街道沿いにある”こんな形の大きな木”です。これがバス停になり、目印になり、人々のよりどころになるわけです。地図にも明記されている木が多くありました。
【ナミブ砂漠!】
ナミブ砂漠に入りました。こんな感じで、なんにもなーーーーーーーいって場所です。(真ん中に道は走っていますが)
【ナミブ砂漠!】
「車が壊れたら・・・」と感じますが、実はここは観光地でもあり、自分のような車がそれなりに通っています。ですので誰かに「助けて―」っていえばなんとかなる場所です。
【ナミビアの幹線道路】
ナミブ砂漠のあとに、北上して、第二の都市を目指し幹線道路を爆進中!
【ナミビアの幹線道路】
ナビは真っすぐを指していますが、道路も真っすぐです。
【ナミビアの幹線道路】
ところにより、こんな峠道も通ります。水がたくさん流れた後もあり、乾季でよかったとつくづく感じます。雨季にドライブする方は、要注意の場所がたくさんあります。
【南太平洋に出たよ】
海に出ました! 南大西洋です。! 南米の大西洋ではあまり感じませんでしたが、この海では日本の海のような潮の香りがしました。微生物が多く海が豊かなのだと思います。
【ナミビアのガソリンスタンド】
ガソリンスタンドです。他の旅行者のブログを見ていたら「レンタカーに意図的に水を入れるスタンドもあるらしい」などと書いてあるものがありましたが、自分が見ている限りそんな不誠実なスタンドはありませんでした。常識的にあいさつをして、常識的に対応すれば問題はないと思います。
【ナミビアのガソリンスタンド】
基本的に隣町が100km先、という国ですので、スタンドを見かけたらとにかく早めに給油するのが大切です。たいてい水や食料も一緒に売っていますので、いろいろなものを補給することが大切だと思います。
【ナミビアのガソリンスタンド】
1Lあたり116円程度でした。日本よりやや安い程度です。
【3日で1400kmも走ってしまった・・・】
3日間借りて、1443kmも走ってしまいました。ODD計は6850km。
・・・・すみません、この1/4はワタシです。
【レンタカー返却】
レンタカーを空港で返却しました。借りた時とメンバーは違っていましたが、相変わらずノリの良いお兄さんたちが迎えてくれました。

 

サイトメニュー