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ラパ・ヌイ国立公園 Rapa Nui National Park アフ ハンガ ポウクラ AHU HANGA POUKURA   

アフ ハンガ ポウクラ AHU HANGA POUKURA

 ヴィナプからトンガリキまでの海岸には、倒れたモアイが多数あります。アフは比較的良く残っていますが、モアイは身体がバラバラ、しかも風化も進んでいるので、忙しい観光客は主なところだけを見て通過してしまう遺跡群です。しかし、この倒れたモアイを丁寧に見てこそ、イースターの文化を理解することにつながると感じました。荒涼たる海風に吹き付けられているモアイ達を見ていると、モアイを倒す戦争、フリ・モアイ(モアイ倒し戦争)のために、倒され現在もうち捨てられたモアイ達の悲痛な叫び声が聞こえる気がします。 ここ、アフ ハンガ ポウクラはかなりマイナーな場所で、ツーリストインフォメーションでもらった地図にも、オロンゴなどで売っている地図にもこの地名は載っていませんでしたが、かなり興味深いサイトでした。海沿いの道をゆっくり進んでいくと海岸方面に入る測道が多くあるので、それらを丁寧に走っていくと必ず見つかります。
【アフ ハンガ ポウクラ AHU HANGA POUKURA】
看板とサイトの全体像。道から数百メートル海側に行ったところにアフがあります。
【アフ ハンガ ポウクラ AHU HANGA POUKURA の全体図】
全体から見るとアフ(祭壇)がきれいな形で残っています。近づくと崩壊が進んでいるが全体としてはとても美しいアフです。ここにモアイが建てられていた往年の姿はきっと壮大なものだったに違いな息がします。
【アフ ハンガ ポウクラ AHU HANGA POUKURA】
プカオが点々と残されています。
【アフ ハンガ ポウクラ AHU HANGA POUKURA】
モアイを倒したときに崩れたのでしょうか? アフも大きく崩れている部分があります。この島には栄養のある土が少なく、こうした場所に草が生えることも少ないのですが、少しずつ草が生え始めています。このアフもそしてモアイもひたすら崩壊への道をたどっているのみ。なんとも言えない気分になりますが、個人でなんとかできる代物でもないし、気が重くなるのみです。
【アフ ハンガ ポウクラ AHU HANGA POUKURA】
プカオと、倒されたモアイがそのままの状態で放置されています。(・・・この写真、もしかしたら、隣のアフのものだったかもしれません。少々自信がありません・・・・。)
【おなじみアフの看板】
例にょってこんな看板が立てられていますので、気をつけていけばすぐに見つかります。
【オロンゴ方面を望む】
目の前にどーんとあるのがプカオ。このサイズから行くと、モアイも少なくとも4〜5mはあるかなり大きなものだったと思われます。奥に見える半島がオロンゴの方角です。半島の付け根に白く点々としているのは島の石油備蓄タンク。あそこら辺がマタヴゥリ空港の滑走路の先端にあたります。
【モアイの顔】
こ子ら辺のアフには完全な形のモアイは残っていません。こういった「モアイの破片」が点々と散在しているのみです。
【アフの様子】
ひどい状態のモアイに比べてアフは比較的良く残っていると思われます。しかもここのアフは丁寧に作られていて、きちんと切り出した数メートルの石をしっかりと組んで作ってありました。
【アフの様子】
アフを作っている石の種類は特定できませんでしたが、モアイの原料の凝灰岩とも、プカオの原料の赤色凝灰岩とも違う色をしていました。凝灰岩であることは間違いないと思われますが、切り出した山が違うのかもしれません。

 

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