トップ > 南北アメリカの世界遺産 > チリの世界遺産 > ラパ・ヌイ国立公園 (イースター島 Easter Island) オロンゴ ORONGO

ラパ・ヌイ国立公園 Rapa Nui National Park  オロンゴ ORONGO

オロンゴ ORONGO

ハンガロア村に一番近いカルデラ湖、ラノカウ。その美しい湖のとなりに儀式村として名高いオロンゴがあります。ここは19世紀中頃まで続けられていた鳥人儀礼のための儀式村で、様々な岩絵・岩屋が残されています。モアイとは異なりますが、イースター島に伝わってきた文化・儀式を今に伝えるところとしてとても意義の高い場所です。
【オロンゴ ORONGO】
オロンゴの遺跡のNo.5地点です。遺跡の中は、分かりやすくトピックごとに番号が降られていますが、その中でもNo5は至る所に様々な岩絵が残されてる貴重な場所です。その数、実に500個。10メートル四方ぐらいの面積の中の岩という岩が様々な絵で埋められています。ちなみに絵は連続性とか、物語性とかはなく、いわばなんの脈絡もなく、マケマケ神や、鳥人に関する絵がひたすらに彫られている感じでした。
【オロンゴ ORONGO】ここもNo.5地点です。鳥人、タンガタマヌのレリーフです。鳥人伝説については別ページで解説します。
【坂道の途中にある標識】
マタヴェリからラノカウ方向に向かう途中にある標識。ちなみにこの標識の通り、ここからバリアテVAI-ATARE方面に行こうと車を走らせましたが、途中の草木が大きく生えていて、途中で挫折してしまいました。この島は標識があっても通れないこともあると痛感。
【国立公園の碑】
マタヴェリにある「ここはラパヌイ国立公園だよ」という標識。ハンガロアの村からオロンゴに向かおうとする坂道の始まりにこれがあります。なぜここに標識があるのかと言えば、おそらくかつての鳥人儀礼の時、首長達が準備のための村を作ったのがここらへんとの話です。
【オロンゴの入り口】
オロンゴの遺跡に着くとこの看板が出迎えてくれます。右手にチケットオフィスがありますが、それは一段低いところにあり、ここにも別に柵があるわけでもなく、お金を払わないでも中にはいるのは簡単そうですが、きちんとお金を払ってから入りましょう。
【入り口のとなりにあるチケットオフィス】
上の看板から右手の少し下がったところにある事務所です。自分が訪れた際は「オラ(こんにちは)」、「オイガー(すみませーん)」と叫んでもしばらく誰も出てきませんでした。少したって暇そうに新聞を読んでいたお兄さんが出てきて「ガイドの説明があった方がいいよ。あ、でも今でかけたばかりだなぁ」と親切に言ってくれました。本当にイースターの人々は親切です。
【入場料・注意書き】
大人はUS$10(チリペソ$5000)、子どもはUS$5の入場料を取ります。ちょっと高すぎないかい?と思いますが、
「観光客のみなさんへ ここで払っていただいた入場料はオロンゴだけでなく、タハイラノララクトンガリキアナケナなどイースター島全ての遺跡の入場料を含みます」ということが英語で書いてありました。この島で見かけるほとんどの看板はスペイン語またはラパヌイ語ですが、「どうしても読んで欲しい事」だけは英語併記で書いてあります。たいてい「○×は禁止」「○×に注意しろ」といった場合のみですが。

【チケット】
これが10ドルの入場券。持っていても他の遺跡で提示を求められることもありませんが、一応「島にいる間、全ての遺跡で有効なチケット」ですので貴重です。

【オロンゴの説明書き】
1がチケットオフィス側、つまりハンガロアの村から来る側。5が島の先端、2.3.4側がラノラクのカルデラ湖、6.7.8.9.10.11.12 側は海側になります。
【オロンゴの遺跡 No.1地点】
上の地図のNo.1の地点です。地面に石の土台があり、その上に石が転がっています。手元のパンフレットによると初期のアフらしいです。
【オロンゴの遺跡 No.3地点】
右側は海、左側は絶景のラノラクというカルデラ湖という位置にあるNo.3地点。これもアフらしいです。
 
【オロンゴの遺跡 No.5地点】
岩には様々なレリーフがぎっしり。これを解析するだけでも非常に多くのことが分かりそうです。
【オロンゴの遺跡 No.5地点】
ここにある岩は玄武岩と呼ばれる火成岩の一種で、モアイの原料となっている凝灰岩よりは強い岩です。でも、常に強風と潮風にさらされているので、風化してしまわないか少し心配です。
【オロンゴの遺跡 No.5地点】
鳥人、タンガタマヌのレリーフがしてありました。詳しいことは鳥人儀礼のページを見てください。
【No.5地点から見た3つの島】
3つの島が見えます。島の詳しいことは3つの島のページを参照のこと。とにかくここからあの島まで泳いで行ったと思うと、ため息が出てしまいます。
【オロンゴの遺跡 No.7地点】
ホプ(卵とり競争の選手)を待っている間、同族の者は、こういった岩屋で聖歌を歌ったりして神に祈りを捧げていたそうです。

 

【オロンゴの遺跡 No.11地点】
岩屋です。でも入り口は大変低いです。入り口にかかる長方形の石には彫刻が施され、部屋の中にもマケマケ神をあらわす絵が彫られたとのこと。またそれぞれの家の前には調理用のかまどがあったとも言われているそうです。
【オロンゴの遺跡 No.11地点】
オロンゴの岩屋には時々こうした屋根?の穴がある場所があります。オロンゴではなく、島の内陸部に残る石の家トゥパ、と同様、本当の意味はよく分かっていないらしいです。神官が星の動きを読んだとか、鳥の動きから農業の時期を知ったとか様々な説があるそうです。
【オロンゴの遺跡 No.12地点】
これも岩屋だったのでしょうか。一見アフともとれますが、とにかく現在は風化していて当初の建築物、そしてその目的はよく分かりません。

 

南北アメリカの世界遺産