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ロス・グラシアレス Los Glaciares

 

訪問時期

まず、大前提として日本の冬の時期、具体的には12月〜3月が観光シーズンになります。それ以外は宿も閉まり、寒くて観光しにくい時期です。

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アクセス方法
まずアルゼンチンのブエノスアイレスを経由して、エルカラファテ(El carafate)を目指します。観光シーズンの時、カラファテは活気ある街になり、ホテルや観光案内所なども開設されるので、そこで相談してからでも氷河観光は十分可能です。氷河を見に行く場合、陸路で行けるのはペリト・モレノ氷河(Perito Moreno Glacier)のみ。市内から70km程度で氷河ですので、路線バスで氷河近くまでいくことができあます。ウプサラ氷河(Upsala Glacier)、スペガッツィーニ氷河(Spegazzini Glacier)などはやはり船上から見るのが一番良いと思われます。陸路で行くには数百キロ走る必要があるのでボートツアーに参加してしまうのが一般的かと思います。船はエルカラファテの街から60kmほど離れた港(下記の写真参考)から出港しますが、港までの往復バスも含めた1日ツアーに参加するのが一般的です。ちなみに自分はエルカラファテのホテルに着いてから、そこのお姉さんと相談しながら翌日のボートツアーを申し込んだのですが、大手旅行会社を通じて事前に申し込んだ人たちも同じ船に乗っていました。つまり申し込み方法はたくさんありますが、実際に船を運航している会社は数社で選択肢はそれほど多くない、と感じました。
尚、予定が1日余ったので、急に思い立ってレンタカーを借りてみました。下のペルト・モレノ氷河へは、借りた車で行きました。ツアーでは小さな観光船には乗らないと思いますので、氷河をいろいろな方向から見たければ、数少ないバスを確実に捕まえていくか、車を借りるしかないと思います。車は日本の国際免許でも借りられると思います(自分はブラジルで取得した運転免許で借りました)。エルカラファテにはレンタカー屋が5軒ほどありましたが、自分が借りたい日はちょうど客も多く、4軒目でやっと車がありました。レンタル代金は日本の大手と同じくらい。世界的な大手チェーンもありますので、日程が分かっていればwebで予約するのも手だと思います。エル・カラファテ近郊の道は舗装道路できちんと整備されていますし、標識もわかりやすいのでドライブには最適です。しかし、アルゼンチンの町の作りとして、幹線道路から、町に入るとき、かなりしっかりとした検問があり、しかもかなりの確率で停められて、職務質問されます。警官の話は当然ながらスペイン語なので、スペイン語が苦手な方はかなり戸惑うと思います。職務質問と言っても「アナタの書類を見せて」「日本人?」「これからどこ行くの?」「遊び?仕事?」「一緒に乗っている人は誰?」「どこに泊まっているの?」「○○に行くには××を通るといいよ」程度なので、慣れれば全く問題ないのですが、初めての場合はかなりドキドキすると思いますが、それを覚悟の上で借りてください。(自分も言語は得意ではないので、決して他人のことを言えたものではないのですが・・・)


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アルヘンティーノ湖(Lago Argentino)に浮かぶ氷塊。奧のウプサラ氷河(Upsala Glacier)から崩落した一部です。
エルカラファテの街で申し込んだGlaciar de todos(全ての氷河)ボートツアーではじめに訪れたのがここウプサラ氷河。
この透明感と青い色がなんとも言えません。
空気をほとんど含まない透明な水なので、青い光だけを反射するため青く見えます。
目の前の色が信じられないくらい青いです。
こんな感じの観光船で訪れます。解説は英語とスペイン語。中には軽食コーナーはありますが、基本的に食事は持ち込みです。
非常に巨大な氷の塊もあります。
これはスペガッツィーニ氷河(Spegazzini Glacier)近くの氷河。
スペガッツィーニ氷河(Spegazzini Glacier)。
奧から奧から押し出されてくる感じがよく分かります。
水面からの高さは一番高い氷河だそうです。
ペリト・モレノ氷河(Perito Moreno Glacier)

崩落の瞬間です。自分が見ている間にも何度も崩落シーンが見られました。

崩落して出てきた面も同じ色(当たり前・・)
ペリト・モレノ氷河(Perito Moreno Glacier)。氷河が面するアルヘンティーノ湖(Lago Argentino)は淡水の非常に冷たい湖です。
体力と時間がある人は氷河の上を歩くツアーも人気だそうです。ただし1日中歩くので、子どもはある程度大きくなってないと参加できません。(ちびっ子連れの自分たちは年齢制限で無理でした)
これが今回乗船した船。内陸の湖の航海ですから全く揺れず快適でした。ちなみに船内のビデオで「この巨大な船をどうやってこの湖まで運んだか」というのをやっていました。ブエノスで建造し海沿いを航海してから巨大トレーラーで山を越えてきたそうです。
この写真から上記までとは別日です。車で陸路をエルカラファテの街からペリト・モレノ氷河(Perito Moreno Glacier)を目指していきました。その道沿いから見えた氷河です。
同じ氷河ですが、場所や日の当たり方によって表情が全く違って見えます。
先日、船で見た場所とは別の場所を見られます。
陸路で行った場合も、氷河近くで短時間ボートツアーに参加することができます。所要1時間程度。1時間おきぐらいに出航しています。
また違った視点から氷河を見ることができました。
奥まった場所の青色が不思議です。
これが、ペリト・モレノ氷河(Perito Moreno Glacier)の陸路から行った場合の短時間ボートツアーの船。20人ほどで乗りましたが、地元の人が多かったです。
ボートツアーの後は氷河すぐ近くの展望台に向かいます。展望台からは氷河が間近にみられ、写真のような崩落シーンも見られます。
先ほどの短時間ボートツアーは、この写真の左奥から氷河を見ています。
船上からは見られないショット。こうやってみると自分たちが見ていた氷河というのは、先端の一部分だけだったことがよく分かります。
不思議な、不思議な色合い。
でも一つ一つは透き通っています。
展望台と氷河の先端。
目の前に広がるのは崩落した氷河のかけらです。規模を気にしなければ常に崩落していることが分かります。
氷河の上部。ここを歩くツアーも人気で、多くの人が歩いているのも見かけました。
ペリト・モレノ氷河(Perito Moreno Glacier)を見る展望台にあった世界遺産のレリーフ。
展望台での注意事項。遊歩道や説明版もきちんと整備されていました。ちなみに自分たちは街からここまで(急に思い立って)車を借りて来ました。国立公園の入り口で料金を払いましたが、この展望台や付近の駐車場、そして駐車場から展望台までのシャトルバスも無料でした。
この図の上部が氷河。真ん中の細い水色は氷河が面するアルヘンティーノ湖。手前の緑が半島になっている陸地部分の拡大図。この看板がある展望台の場所はちょうど氷河と陸地が一番狭まっている(赤い点がたくさんある)部分になります。