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 ドナウ河岸、ブダ城地区及びアンドラーシ通りを含むブダペスト
Budapest, including the Banks of the Danube, the Buda Castle Quarter and Andrássy Avenue

東ヨーロッパの中部に位置するハンガリーは大昔から様々な民族の侵入を受けてきました。紀元前4〜5世紀にはケルト人が、紀元前後にはドナウ川右岸にローマ帝国が左岸に西ゴート族やヴァンダル族が住み着きました。5世紀以後は、フン族、アヴァール族、フランク族、スラブ族が次々と侵略を重ねました。幸い完全に長期に渡って支配する民族は出てこなかったのですが、これだけ多数の民族がここを侵略したのは、ドナウ川や温暖な気候と、どこからもアクセスしやすいという地の利があったためと考えられます。現在のハンガリー人(マジャール人)は896年に黒海の北ヴォルガ川流域からやってきたとされます。この7部族からなる遊牧民族は先住のスラブ文化を吸収しながら国内を統一。1000年にはローマ教皇よりハンガリー王国の成立を認められました。ここブダペストは900年頃、南北ヨーロッパの貿易の中継基地として建設され、以後も様々な勢力に翻弄されながらも、ハンガリーの中心として歩み続けてきた街です。
訪問方法
一国の首都ですから、アクセスは容易。列車でもバスでも飛行機でもなんでも使えます。市内はトラム(路面電車)とバス、地下鉄が便利です。隣国オーストリーのウイーン市のように「メトロなど何でも24時間乗り放題切符」もありますので、それを使うと簡単です。主たる観光ポイントは多少離れているので、公共交通機関やタクシーなどを上手に使い分けていくのが便利だと思います。
実際に行った感想
ここを訪れた時は、思いつきで長期ヨーロッパ一周をしていた時でした。「日本人のハンガリーのビザが免除されたんだ」という旅人同士の情報交換を聞き、急に行きたくなって、足を延ばして訪問しました。一切の準備なく、突然訪れたので、マジャール語も話せず、かなり怪しい片言のドイツ語を駆使しつつ各所を回りました。気力、体力が落ちていたので写真資料が極端に少なくなってしまっています。ゴメンナサイ。

 

マーチャーシュ聖堂(Mátyás-templom)の様子。
マーチャーシュ聖堂(Mátyás-templom)の内部。
三位一体広場(Trinity Square, Szentháromság tér)付近。
ブダ城に向かう道
国会議事堂(Országház)とドナウ川(Danubius)。ドイツに端を発し、東へ東へと2860km進み、黒海へと注ぐヨーロッパ第二の大河です。
ドナウ川にかかる全長380mのセーチェーニ鎖橋(Budapest Széchenyi Lánchíd)
ブタペスト市内を走るトラム。
トラム停留所にて。
トラバント(Trabant)発見!。東ドイツ製の2ストローク空冷直列2気筒 600cc のエンジンで23馬力だそうな。
ドナウ河畔の道。
八百屋の店先には色とりどりの野菜が並んでいました。